たい
鯛
国内
物品・機械
- どんな話か
- 吉事の前には城の櫓へ鯛が一匹置かれるとされ、二匹あった年に藩主が要職へ就いたという話。
- 細部
- この地の藩主の家では、よいことが起こる前触れとして、城の櫓に鯛が一匹置かれるのが常であったと伝えられる。あるとき、そこに二匹が並んでいるのが見つかった。家臣たちはかねてからの吉兆に違いないと考え、これを主君へ差し上げた。主君が口にしたのち、程なくして幕府から召し出しの状が届き、要職に就くことになったという。誰の仕業とも知れぬまま供えられる魚を、人の力の及ばぬはたらきと受け止めた記録である。
- 広まり方
- 1973年刊『日本随筆大成 第二期』に収める滝沢馬琴『兎園小説』に記されている。
- 地域
- 神奈川県小田原市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ