かなざわのうごくしょうとくたいしぞう
金沢の動く聖徳太子像
国内
物品・機械
- どんな話か
- 延宝三年、夢のお告げで掘り出された聖徳太子の木像が家々をめぐり歩き、不思議な現象を起こしたと伝わる。
- 細部
- 延宝三年のこと、加賀国河北郡田近の里、俵原村に暮らす者の枕元に聖徳太子が現れ、夜が明けきらぬうちに太子坂へ赴くよう促した。教えのとおり地面を掘り起こすと聖徳太子をかたどった木像が出土し、そのまま家に持ち帰って安置したという。ある夏、にわか雨に慌てて帰宅すると、外に干していたはずの品がいつの間にか家の中へ運ばれており、これは仏の手によるものだと語られた。秋の夕暮れどきには、子供と戯れる太子の姿を見かけた者もいたと伝わる。この木像は後に大田村を経て、別の俵原村の家へ渡ったが、毎晩のように振動し、木津村の正楽寺へ移してほしいと持ち主の夢に現れたという。
- 広まり方
- 2002年の『民具研究』に掲載された、大門哲「史蹟と奇蹟のフォークロア-大正十五年太子霊出現騒動記-」に記録されている。
- 地域
- 石川県金沢市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ