かねやまちょうのりゅうをほってしずめたししがしらのたたり
金山町の龍を彫って鎮めた獅子頭の祟り
国内
物品・機械
- どんな話か
- 稲沢集落が奪った柳原の獅子頭に関わった者が次々死に、龍を彫って返すまで祟りが続いたという。
- 細部
- かつて番楽で使う獅子頭は柳原集落にしかなかったとされている。稲沢集落の者が、1890年ごろに柳原の獅子頭を奪い取ってしまったところ、その者は亡くなり、獅子頭を預かった者もまた亡くなり、さらに不動堂へ預けようと運んだ者までも死んでしまったという。これは獅子が怒っているためだと考えられ、話者の祖父が龍の像を彫り上げて獅子頭とともに柳原へ返したところ、ようやく事態が収まったと伝えられている。なお柳原集落の獅子頭には生きた魂が入っているとされ、火事のときに誰の手も借りずひとりで飛び出したという言い伝えもあるが、実際には大切な宝物であるがゆえに、誰かが素早く持ち出して救ったのだろうとも語られている。
- 広まり方
- 1987年刊『有屋の民俗―山形県最上郡金山町有屋地区―』所収、東洋大学民俗研究会による九「口承文芸」の調査で、複数の聞き取りとしてまとめて記録されている。
- 地域
- 山形県金山町
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ