むなかただいみょうじんのせきぞう
胸形大明神の石像
国内
物品・機械
- どんな話か
- 村の鎮守へ子授けを祈った女が、十二か月を経て人の子ではなく石の像を産んだと伝わる怪異。
- 細部
- 北沢村の鎮守として祀られた社は、村に凶事が近づくと夢のお告げで前もって知らせ、疫病が広まる年には幣を捧げれば自然と難を逃れさせてくれると信じられていた。その神威を頼み、子に恵まれないことを嘆いた名主の妻が一心に願をかけたところ懐妊したものの、月満ちても産まれず、十二か月目にようやく生まれ落ちたのは手足のそろった石の像だったという。霊験の話と異形の出産譚が一続きに語られており、神の応えが人の望んだ形では返らなかった例として記録されている。
- 広まり方
- 1973年刊の『日本随筆大成』第二期に収める滝沢馬琴『兎園小説』に記されている。
- 地域
- 長野県佐久市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ