せいかんぜおんぼさつ
聖観世音菩薩
国内
物品・機械
- どんな話か
- 岩屋寺奥之院の聖観世音菩薩を盗んだ賊が、慶長の頃は船が動かず出家し、別の話では足が動かず像を置き去りにしたという霊験譚。
- 細部
- 岩屋寺の奥之院にまつられる本尊は、聖観世音菩薩である。慶長のころ、ひとりの賊がこの奥之院の本堂から尊像を盗み出し、久村の浜から船に乗せて運び去ろうとしたことがあった。ところが不思議なことに、その船はまるで大地に釘付けにされたかのようにびくとも動かなかったという。そのときふと賊の心に霊感がひらめき、盗んだ尊像を元の奥之院へ返したうえ、ついには自らも発心して出家するに至ったと伝えられる。また別の話では、ある泥棒がこの聖観世音菩薩を盗み出したところ、急に足が動かなくなってしまい、やむなく尊像をその場に置き去りにしたため、無事に本堂へ戻ることができたのだという。
- 広まり方
- 1972年の『みなみ』掲載、山本雨城「岩屋寺生観世音菩薩の御霊威のこと」、および1984年の『みなみ』掲載、大橋八郎治「清海行者の伝記」に、それぞれの話が記録されている。
- 地域
- 愛知県南知多町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ