さんそんのみだ
三尊の弥陀
国内
物品・機械
- どんな話か
- 岩窟に入り遭難しかけた船中で念仏を唱えると岩壁が光り、三尊の弥陀が浮かび上がったという話。
- 細部
- ある年の11月初め、下田の海を渡っていた一行が、途中でひとつの岩窟に船を入れたことがあった。すると辺りは急に真っ暗になり、波も高くなって、命の危険を感じるほどの状況に陥ったという。同乗していた人々が声をそろえて念仏を唱え続けていると、突然岩壁がほのかに光り出し、飛び散る波のしずくまでもが金色に輝いて見えた。乗っていた者たちは一様に驚いたが、光はすぐにまた闇に沈み、そしてもう一度光り直したという。その時、向かいの岩の面に三尊の弥陀の姿が浮かび上がって見えたと伝わっている。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成 第二期』所収、百井塘雨「笈埃随筆」に記録がある。
- 地域
- 静岡県伊豆市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ