さんじゃくぼう
三尺坊
国内
物品・機械
- どんな話か
- 廃寺から持ち出された三尺坊像が売られた頃に今井で火事が続き、買い戻して祀ると火事は治まったという。
- 細部
- 明治の神仏分離によって遠江の秋葉寺が廃寺に追い込まれた際、そこに祀られていた三尺坊の像を、僧侶の奥平寛山という人物がひそかに持ち出し、今井の地へ持ち込んだのだと伝えられている。ところがこの寛山は贋金づくりに手を染めて警察に捕らえられてしまい、三尺坊の像は名古屋の古道具屋へと売り払われてしまった。その前後の時期、今井では火事が相次いで起こり、御嶽行者が修行を行う最中に三尺坊の姿が現れることもあったという。事態を案じた区長が名古屋まで出向き、古道具屋から像を買い戻して御嶽講の人々に改めて祀ってもらったところ、頻発していた火事はようやく治まったと語られている。
- 広まり方
- 1995年刊行の『今井の民俗―愛知県犬山市今井―』所収、東京女子大学史学科民俗調査団「七 信仰」に記録がある。
- 地域
- 愛知県犬山市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ