りゅうほうじのしゃか
竜宝寺の釈迦
国内
物品・機械
- どんな話か
- 子供に引きずり回されて遊ばれていた釈迦像を清めて本堂に安置し直すと熱を出して叱られ、元に戻すと治ったという寺の本尊譚。
- 細部
この釈迦像は、もとをたどれば炭焼きの藤太という人物が栗原郡金成の地に建立した福王寺に安置されていた本尊だったが、のちに四代藩主伊達綱村の代にこの寺へと移されたものだという。当時の福王寺は小さな寺になっており、本尊は縁の下に放り込まれたままで、毎年2月15日の祭りには子供たちがこれを引っ張り出して縄で縛り、堂の周りを引きずり回して遊んだあと、また床下に押し込んでしまうということが続いていた。
その後、新しく入った住職がこれを見かねて像を洗い清め、本堂にきちんと安置したところ、「せっかく子供たちと遊んでいたのに余計な邪魔をするな」と釈迦に叱られたかのように住職は高熱を出し、うわ言を口にして苦しんだという。そこでもとのように床下に戻してやると、住職の熱はたちまち引いたと伝わる。今もこの釈迦像は、出世の御利益がある本尊として信仰を集めている。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説「祠堂の部」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ