りゅう
竜
国内
物品・機械
- どんな話か
- 湖辺で小蛇がみるみる伸びて雲を呼び天へ消えたといい、寺では彫刻の竜が暴れたとも語る。
- 細部
- 船で湖を渡った者が北浜で涼んでいると、一尺ほどの小さな蛇が泳ぎ寄っては芦の上で舞うような動きを何度も繰り返した。見ているうちに蛇の体は伸びて一丈ほどになり、たちまち黒い雲が湧いて昼が闇のように暗くなり、雨が落ちてきた。蛇は天へ昇って尾の先だけが残り、やがてそれも空に吸い込まれ、あとには晴天が戻ったという。また園城寺では彫り物の竜が荒れ回ったため、その眼に釘を打ち込んで動きを封じたとも伝える。
- 広まり方
- 1976年刊『日本随筆大成第一期』所収、大朏東華の『斉諧俗談』と、2001年の『民具マンスリー』に載る大嶋善孝「絵や彫刻が悪戯をする話」に記録がある。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ