りゅう
竜
国内
物品・機械
- どんな話か
- 万能池の竜が小蛇の姿でいたところを天狗にさらわれて水のない洞窟に閉じ込められ、拉致された僧の水瓶の一滴で天へ昇ったという。
- 細部
- 讃岐国にある万能池には竜が棲んでいると伝えられている。ある時この竜が小さな蛇の姿になっていたところを、比良山の天狗が鵄の姿に化けて捕らえ、水気のまったくない洞穴の中に閉じ込めてしまった。水を得られない竜は次第に弱り、今にも死にそうな有様であった。ところがそこへ、天狗が別の一人の僧を連れ去ってきた。この僧はちょうど手水を使おうとしていたところを、水瓶を手にしたまま洞穴の中へ入れられてしまったのである。竜はその水瓶からわずか一滴の水を得ることができ、それによって力を取り戻して天へと昇っていった。竜は去り際に、囚われていた僧を元の住まいへ送り届けたのだという。
- 広まり方
- 1974年刊行の『日本随筆大成』第二期所収、西田直養「筱舎漫筆」に記録がある。
- 地域
- 香川県まんのう町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ