ねずみのおう
鼠の王
Rattenkönig (Rat King)
国外
呪物・呪い
- どんな話か
- 複数のネズミの尾が結び目のように絡まり合って一体化してしまった状態を指し、不吉な前兆として恐れられた現象。実際に絡まった状態のネズミの標本がいくつかの博物館に現存する。
- 細部
- 16世紀の博物学者コンラート・ゲスナーは、年老いたネズミが若いネズミたちに養われる様子を『鼠の王』と呼んだが、後にはこの語が『絡み合った尾を玉座にして座る王』という現象そのものを指すようになった。尾が絡まった実物の最古の報告は1564年に遡り、1828年にドイツのブッフハイムの製粉所で見つかった32匹のネズミの標本(現アルテンブルクのマウリティアヌム博物館所蔵)や、1895年にデルフェルトで見つかった10匹の標本(ストラスブール動物学博物館所蔵)などが実際に保存されている。
- 広まり方
- 実在する奇形の標本が各地の博物館に展示され続けたことで、不吉な超自然現象としての言い伝えと、実際の生物学的異常という両面から語り継がれてきた。
- 地域
- ドイツ各地
- 年代
- 16~19世紀(最古の報告は1564年)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ