らいふん
雷糞
国内
物品・機械
- どんな話か
- 落雷のあった家の内に香りのよい塊が残されており、効き目のある薬種だと語られたという見聞である。
- 細部
- 正徳6年6月12日の夕暮れ、この町に雷が落ちた。その家の内には麝香の臍のような塊が残されていて、よい香りを放っていたという。事情に通じた者によれば、それは雷糞と称して薬種として効き目があり、決して珍しい話ではないとのことであった。雷の落ちた場所には必ず何かが残されているとも語られており、落雷の跡を検めて拾い集めるまなざしが当時あったことがうかがえる。災害の痕跡を薬とみなす見方が、そのまま見聞録に書きとめられている。
- 広まり方
- 1982年刊行の『続日本随筆大成』別巻に収められた本島知辰『月堂見聞集』(中)に記されている。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ