なんぶのちをながすりゅうぼくやくし
南部の血を流す流木薬師
国内
物品・機械
- どんな話か
- 有東川を流れていた木に斧を打ち込むと血が出たため薬師如来として祀った像で、正面に据えても必ず蓧井山の方角を向くという。
- 細部
- 龍徳寺にまつられている薬師如来は、もとは有東川に流れ着いた一本の木だったという。ある者がこれを薪にしようと斧を打ち込んだところ、木口から血がにじみ出たため驚いて手を止め、あらためて仏像として祀ったと伝えられる。別の話では、この木の夢を見た人が川で洗ってみると同じように血が出たので、そのままお堂に納めたともいう。いずれの由来にせよ、いったん本堂に安置されたのちも、正面向きに据え直しても気づけばひとりでに蓧井山の方角へ向き直っているといわれ、山とこの仏との深い結びつきを示す話として語られている。
- 広まり方
- 2003年の『山梨県史』第一編第四章第五節、堀内眞「蓧井山の信仰」にまとめられている。
- 地域
- 山梨県南部町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ