おうむいし
鸚鵡石
国内
物品・機械
- どんな話か
- 声をかけると同じ言葉を返す馬伏村の石で、若者が三味線や鼓を鳴らすと歌い踊るように響いたため鸚鵡石と呼ばれた。
- 細部
- 三河国馬伏村の山あいで、ある農家の女が草を摘んでいた。そこにいた連れへ「もう帰ろうか」と声をかけると、傍らの石からもまったく同じ言葉がこだまのように返ってきたため、二人はひどく驚いて一目散に逃げ帰ったのだという。この不思議な石のうわさを聞きつけた物好きな若者たちが、三味線や鼓を持ち出して石の前で歌い踊ってみせたところ、石はいっそう面白く音を響かせて歌うようであった。こうしたことから、いつからともなくこの石は鸚鵡石と呼ばれるようになったと伝わる。
- 広まり方
- 1975年刊『日本随筆大成』第一期に収める西村白鳥の随筆「煙霞綺談」に記されている。
- 地域
- 愛知県田原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ