けせんぬまのかわをさかのぼるおしらさま
気仙沼の川を遡るオシラサマ
国内
物品・機械
- どんな話か
- 唐桑のオシラサマは川を遡って流れ着き、火事のたびに家を移ったとされる魂を持つ御神体である。
- 細部
唐桑の小野寺家には二体のオシラサマが伝わっており、魂の宿ったものであるとして人にはみだりに見せないことになっている。かつてこれを疑った者が、この家のオシラサマをこっそり川へ投げ入れてしまったことがあったが、普通なら流れに逆らえないはずのところ、オシラサマは自らの意志で川上へと遡っていったという。また別の某家に伝わるオシラサマは、もとは舞根集落のある家にあったものが火事に遭って中井集落の家に飛び移り、その家でもまた火事に見舞われて今の家に飛んできたのだと語られている。
あるとき、この家のオシラサマを拝みに来た拝み屋の女性が自身の足の痛みを訴えていたところ、これを拝んでみると、オシラサマの脚にスガリ(蜂)が群れてとまっているのが見つかった。それがこの痛みを知らせていたのだろうと受け止められた。
- 広まり方
- 1999年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会による宮城県本吉郡唐桑町鮪立・小鯖の調査に、二話とも記録されている。
- 地域
- 宮城県気仙沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ