にわばらそ
庭バラソ
国内
物品・機械
- どんな話か
- 月のもの中の女性が母屋から出され庭で過ごす際に着る庭バラソという衣を振って、火事を鎮めたという老婆の話が伝わる。
- 細部
- かつて月のもの、つまり月経のあいだの女性は母屋であるオエから出され、庭の片隅で別に火を使いながら過ごす習わしがあった。そのときに身にまとう衣が庭バラソと呼ばれるもので、いわば穢れの期間にだけ用いられる特別な装いである。ある老婆はこの庭バラソを手にし、それを振ることで火事を鎮めたことがあるという逸話が残っている。日常では穢れとして遠ざけられていたはずの衣が、いざというときには火を制する力を発揮したという逆説的な内容で、忌みの期間の物にも一種の霊力が宿ると考えられていたことをうかがわせる。
- 広まり方
- 『民間伝承』1941年掲載、青木重孝「庭バラソ」に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ