みのぶちょうのにちれんとはっけんのいちょう
身延町の日蓮と白犬の銀杏
国内
物品・機械
- どんな話か
- のどの渇きに桜の枝を地に打つと清水が湧いた話と、毒餅を見抜いた白犬を弔うと銀杏が牙形に育った話が伝わる。
- 細部
身延町には日蓮上人にまつわる話が複数伝わっている。文永十一年、この地を通りかかった上人がひどく喉の渇きを覚え、手にしていた桜の枝を地面に打ち込んで祈願を込めたところ、たちまち清水が湧き出したという。この桜の枝はそのまま根付いて一本の木に育ったと伝わる。また同じ年、身延に入山した上人がある僧侶から毒入りの餅を差し出されて殺されそうになったが、たまたま通りかかった白犬にその餅を与えると、犬はすぐに悶え死んでしまった。
僧侶は自らの企てを悔い改めて懺悔し、上人は身代わりとなった白犬を哀れんでねんごろに弔ったという。この時、犬の塚に立てた銀杏の枝は成長して犬の牙のような形になり、その実は葉の上に結ぶようになったといい、毒消しの効能があるとされている。
- 広まり方
- 1935年刊『旅と伝説』掲載、今井福次郎「甲斐の樹木信仰」に、2件とも記録がある。
- 地域
- 山梨県身延町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ