きりのみのねずみ
桐の実の鼠
国内
物品・機械
- どんな話か
- 寛永8年、隈本城内の桐の実から鼠が湧き、翌年の領主親子配流の前触れと語られた怪異。
- 細部
- 寛永8年、隈本城内に植わっていた桐の木に、冬瓜に似た実が数多く生ったという。人々は珍しいことだと言ってそのままにし、熟すのを待って見守っていたところ、やがて実の中から鼠が現れた。不審に思って残りの実を割ってみると、どれも中身はすべて鼠になっていたという。しかもその中の一つには鉈まで入っていた。翌年、この城の領主親子が配流の処分を受けることとなり、人々はあの実こそその前触れだったのだと語り合ったと伝えられる。件の鉈は、今も誰かの手元に残されているという。
- 広まり方
- 1978年刊『日本随筆大成』第三期所収、神沢杜口『翁草』に記録がある。
- 地域
- 熊本県熊本市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ