まつしまのさいぎょうとあこぎのさとり
松島の西行とあこぎの悟り
国内
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- どんな話か
- 北面の武士だった西行が恋人の言葉「あこぎ」の意味を知らず出家し、松島で老人に同じ言葉で牛を叱られてその意を悟り、無学を恥じて引き返した。
- 細部
西行がまだ出家する前、北面の武士として仕えていたころのことである。恋仲になった女性から「あこぎ」という言葉を投げかけられたが、その意味がまったく分からなかった。これを深く恥じた西行は出家し、諸国を巡る中でこの松島を訪れる。すると、牛を飼っているある老人が、いつまでも草を食べ続ける牛に向かって「あこぎだ」と叱りつけているのに出くわした。西行がその意味を尋ねると、老人は、伊勢の海であこぎ浦に幾度も網を曳けばいずれ人目についてしまうという意味の古歌を引いて答えてみせたという。
あまりに自分の無学を思い知らされた西行は、そのままこの地から引き返してしまったと伝えられる。実はこの老人こそ、松島明神が姿を変えたものであったという。この故事にちなみ、この松は西行戻りの松とも呼ばれている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』伝説・木の部に記録がある。
- 地域
- 宮城県松島町
- 年代
- 平安時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ