かまいしのおおまつときえたふね
釜石の大松と消えた船
国内
物品・機械
- どんな話か
- 伐っても元に戻る大松を焼き払って船を造ったが一夜で消え、川の怪物を突いた漁夫が続けて発狂したという話。
- 細部
栗橋村の古里という場所に大きな松の木があり、日光を遮るために耕作の邪魔になっていた。伐り倒そうとしても翌日には元通りになっていて、どうしても伐ることができない。困っていたところ、ある晩夢に一人の翁が現れ、伐った木くずを毎夕方に焼き捨てれば願いが叶うと告げた。言われたとおりにすると松はついに倒れ、その木材で船を造ったが、この船は一夜のうちに姿を消してしまったという。
後日、橋野川の上流で得体の知れないものを見つけた漁夫がこれを大权で突き刺したものの、翌日再び訪れると何も残っていなかった。やがてこの漁夫は正気を失い、あたりには激しい風雨と大洪水が起こったという。一夜明けると河口に見慣れない奇岩が現れ、これは漁夫が突き刺した怪物の成れの果てだろうと人々は語り合った。
- 広まり方
- 1922年刊『土の鈴』所収、佐々木喜善「巨樹の翁」に記録がある。
- 地域
- 岩手県釜石市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ