まきもの
巻物
国内
物品・機械
- どんな話か
- 書写した巻物に火が移り家が全焼する中、原本の巻物だけは田んぼに刺さり無事だった。
- 細部
- 福島県金山町に伝わる話では、田邊杢之進の系譜を継ぐ番匠と呼ばれる職人が、杢之進が所蔵していた由緒ある巻物を書き写すためにこれを借り受けたという。書写を終えた巻物と、借りていた杢之進の原本の巻物の両方を携えて、ある家の上棟式に出向いたところ、祝詞をあげている最中に灯明の火が書写したほうの巻物に燃え移ってしまい、その家は全焼する惨事となった。ところが不思議なことに、杢之進の持つ原本の巻物は近くの田んぼに突き刺さった状態で見つかり、一部が焦げただけで無事だったのだという。同じ内容を写した二つの巻物のうち、由緒正しい原本だけが火難を免れたとする、巻物の霊力を示す話である。
- 広まり方
- 2003年の『民具マンスリー』所収、宮内貴久「モノとしての番匠巻物」に記録がある。
- 地域
- 福島県金山町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ