みをむすばぬこうばい
実を結ばぬ紅梅
国内
物品・機械
- どんな話か
- 身ごもれば命を狙われる立場の女性が願をかけたため、以後実をつけなくなったという梅の木の話。
- 細部
- 建久八年、阿安姫は頼朝の側室となった。ところが正室の嫉妬はすさまじく、側仕えの女が身ごもれば必ずその者を殺すと噂されていた。身の危うさに怯えた阿安姫は、日ごろ愛でていた梅の花が咲いたとき、どうか実を結んでくれるなと祈った。すると以来その梅は花を咲かせても決して実を結ばなくなったという。姫自身の願いを草木が引き受けた形になっており、身ごもることへの恐れが結実の拒否として木に刻まれる筋立てになっている。
- 広まり方
- 1928年の『旅と伝説』所収、藤澤衛彦「梅品の多趣と其概念と名所伝説」に記録がある。
- 地域
- 長野県長野市
- 年代
- 鎌倉時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ