こと
琴
国内
物品・機械
- どんな話か
- 妹の火葬が終わるはずの時刻に戸を叩く音がして琴の糸が切れ、ランプの火まで消えたという。
- 細部
- 大正九年、語り手の妹が亡くなり、丸穂の火葬場へ運んだ。すっかり焼け終わるのは午前一時ごろだと聞かされ、いったん家に戻って皆で話をしていた。十二時を回って床につく支度をしていると、門の板戸を叩くような音がした。それと同時に、床の間へ立てかけていた琴の弦が切れて琴柱が滑り落ち、小机の上のランプまで消えてしまった。時計を見ればちょうど一時だったという。離れた場所の出来事と家の中の異変が時刻で結び付けられている。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』に載る橋村寿の怪談ばなしに記録がある。
- 地域
- 愛媛県大洲市
- 年代
- 大正
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ