こまじし
高麗獅子
国内
物品・機械
- どんな話か
- 石造りの高麗獅子に魂が入り宙を飛んで町で暴れ回ったが、浪人に足を切られて逃げ去り、翌朝見ると石像の足に血がにじんでいたという。
- 細部
- もとは石で作られていた高麗獅子に、いつからか魂のようなものが宿るようになり、その体は宙に浮いて町のほうへと飛んでいってしまった。町に降り立った獅子は手当たり次第に悪さを働き、辺りを暴れ回ったという。これを見かねた一人の浪人が刀を抜いて獅子の足に斬りつけると、獅子はいったん倒れたもののすぐに起き上がり、そのまま姿をくらませてしまった。翌朝になって元の場所を確かめてみると、石の高麗獅子の足の部分が切れており、そこには血のようなものがにじんでいたと伝えられている。石像であるはずのものが生々しい傷を負っていたという食い違いが、この話の怪異性を際立たせている。
- 広まり方
- 1928年の『旅と伝説』所収、平山蘆江「天の橋立にて」に記録がある。
- 地域
- 京都府宮津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ