きつねのけだま
狐の毛玉
国内
物品・機械
- どんな話か
- 年老いた狐の尾から離れ落ちるという白い毛の玉で、拾えば稲荷を祀る務めが生じるとされた。
- 細部
- 直径三、四センチほどの白い球状をした毛のかたまりを指し、年を経た狐の尾の先端が抜け落ちたものだと説明される。偶然これを拾って持ち帰った家は、以後お稲荷さんを祀らねばならず、少なくとも年に一度は祈祷師を招いて参ってもらう必要があると伝えられた。扱いをおろそかにすれば火の災いを受けるとも言われる。村内には実際にこの玉を祀っている家が三軒あったという。ふとした拾得物が一族の信仰と義務に直結してしまう点に、この俗信の重さがうかがえる。
- 広まり方
- 1993年の『民俗文化』に載る粕渕宏昭「狐の毛玉」について―坂田郡近江町―に記録がある。
- 地域
- 滋賀県米原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ