きつねびだま
狐火玉
国内
物品・機械
- どんな話か
- 元禄初め、上京の漁師が加茂川で網に狐火を捕らえ卵形の光る玉を得たが、大石が落ちた夜に姿を消したという。
- 細部
- 元禄の初め頃、上京に住む男が夜、東川へ漁に出かけたおり、加茂のあたりで妙な光を網ですくい上げた。持ち帰って翌日あらためて見てみると、それは薄く白みがかった鶏卵のような姿の玉で、昼のあいだはまったく光らないものの、夜になると蝋燭よりも明るく輝くため、灯り代わりに重宝して使っていたという。ところがある晩、この玉を持って再び漁に出たところ、どこからともなく大きな石が川に落ちてきて、それと同時に光る玉の姿もどこかへ消え失せてしまった。狐火が形を持った品として扱われ、また唐突に失われる結末も含めて興味深い話である。
- 広まり方
- 1975年の『日本随筆大成』第二期に収める菊岡沾凉「諸国里人談」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ