きんのちゃわん
金の茶わん
国内
物品・機械
- どんな話か
- 追われて沢に落ちた少女が握っていた金の茶わんが、夏冷たく冬温かい清水を生んだという。
- 細部
- 豊若丸という少女は金の茶わんを持っていたが、新野の豪族に追われて沢へ飛び込み、溺れて命を落とした。遺体を見つけた坂部の人は、少女がなお茶わんを握っているのを見て、これを葬りその器で水を手向けた。するとその水は夏には冷たく、冬には温かくなってあふれ出したので、茶わんを沢の岩の下へ納めたという。そこから湧き出す水がなんきん清水と呼ばれるようになった。悲惨な死と、そこから生じた恵みの水とが一続きに語られている。
- 広まり方
- 1989年刊行の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承の章、水の伝説のうち清水の伝説の項に載る。
- 地域
- 長野県天龍村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ