けりあげかんぜおん
蹴上観世音
国内
物品・機械
- どんな話か
- 猟師の夫を案じて観音を拝み続けた妻の祈りが通じ、山中で雷に打たれかけた夫を観音が左足で蹴り上げて救ったという言い伝え。
- 細部
- 猟を生業とする夫の殺生を嘆き、志布志の里に住む妻は日々観音への祈りを欠かさなかった。嘉吉二年五月、夫が山中で猟をしていると突然空が轟き、雷が落ちかかった。とっさに観世音の名号を口にした瞬間、空中に本尊が姿を現し、落ちくる雷火を左の足で蹴り返して夫を守ったと語られる。事件のあと自宅の観音像を検めたところ、片足を高く上げた姿に変わっていたため、蹴上観世音の名がついたという。
- 広まり方
- 1983年の『続日本随筆大成』別巻に収められた塵哉翁『巷街贅説』に記録がある。
- 地域
- 鹿児島県志布志市
- 年代
- 室町時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ