いびがわのへびをしりぞけるぬけがたな
揖斐川の蛇を退ける抜け刀
国内
物品・機械
- どんな話か
- 般若のお札が貼られた古い刀が、持ち主の眠る間に独りでに抜けて蛇を近づけなかったという逸話である。
- 細部
- 横蔵寺の大般若のお札には強い霊験があるとされ、戸口に祀る家も多かった。ある侍が持っていた刀は鍔がぼろぼろになった古いものだったが、この侍が眠っている間に蛇が近づいてきたとき、刀がひとりでにシューッと音を立てて鞘から抜け、蛇を寄せ付けなかったという出来事があった。その場に居合わせたもう一人の侍がこの様子を見ていて、眠っていた侍を起こして事情を伝え、刀を交換してもらった。後にその刀を刀屋に見せたところ、見た目は古びたものであったが、よく見ると般若のお札が貼り付けられていたことが分かった。このお札の霊験のおかげで、蛇に危害を加えられずに済んだのだと伝えられている。
- 広まり方
- 1972年の民俗採訪「岐阜県揖斐郡谷汲村」(國學院大學民俗学研究会)に記録がある。
- 地域
- 岐阜県揖斐川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ