いなのちをながすみかんのかんのん
伊那の血を流す未完の観音
国内
物品・機械
- どんな話か
- 彫りかけの三体目が熱を持って血を流したため、未完のまま祀られた仏像。
- 細部
- 円仁が山へ分け入ると幹の光る大木が見つかったので、そこから三体の仏を刻もうとした。ところが三体目に鑿を入れている最中、木が熱を帯びて血を流し始めた。ただごとではないと察した僧は途中で手を止め、削りくずには法華経を書き写して一か所へ集めて埋めた。彫りかけのまま残された観音は岩屋堂を建てて安置されたという。仏像が完成を拒むかのように振る舞う型の話で、未完であること自体が霊威の証しとして語られている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承編、観音の伝説として記録されている。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ