ようさんをまもるかんのん
養蚕を守る観音
国内
物品・機械
- どんな話か
- 盗まれて川へ捨てられた本尊が、夢で寺への帰還を願い、養蚕の繁盛を約束したという話。
- 細部
- 時又の長石寺へ忍び込んだ盗人は、金目のものが見当たらなかったため本尊の観音像を持ち去った。しかし運ぶうちに気味が悪くなり、天竜川の黒瀬が渕へ投げ捨ててしまう。その像を島岡という人が拾い上げ、自宅で祀っていたところ、ある夜の夢に観音が現れ、もとの寺へ返してほしい、そうすれば養蚕を必ず繁盛させようと告げた。言われたとおりに戻すと、像は長石寺の台座にぴたりと収まったという。蚕を生業とする土地柄が、返還の見返りとして語られている点に表れている。
- 広まり方
- 2002年の『伊那』所収、木下睦美「養蚕の民俗-蚕玉様は馬に乗ったり舟に乗ったり-」に記録がある。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ