なんかんのしかにのるかんのん
南関の鹿に乗る観音
国内
物品・機械
- どんな話か
- 笛鹿の里の観音堂に伝わる話で、大事の前には観音が鹿に乗り笛を鳴らして下り、里人はその音に用心を新たにしたという。
- 細部
- 南関町の笛鹿という里には、いつの頃からか観音を祀る堂が建てられたという。この観音は、里に何か大きな災いが迫ると、鹿の背にまたがり笛を吹き鳴らしながら山から下りてくると伝えられ、里人はその姿を目にすると地に膝をついて災厄への備えを固めたという。里がこれまで大きな火事を免れてきたのも観音の加護のおかげとされ、鹿に乗り笛を吹く姿にちなんで里の名を笛鹿と呼ぶようになったと語られている。ある年寄りは、火事が起きる前にたしかにこの観音の笛の音を耳にしたといい、その翌日、村人たちに向けて日頃から油断せず災いに備えるようにと説いて聞かせたそうである。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』に掲載された嶺香生「笛鹿の話」に、ふたつの語りが記録されている。
- 地域
- 熊本県南関町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ