こすげむらのめをつぶすかんのんさま
小菅村の目を潰す観音様
国内
物品・機械
- どんな話か
- 目を見ると潰れるという如意輪観音を祀る長作観音堂と、氏神様との関わりを伝える話。
- 細部
長作観音堂は安産と女性を守る神様として、家内安全を祈る対象とされてきた。本尊はホンゾンサマと呼ばれる如意輪観音の木像で、これを見ると目がつぶれるといわれ、みだりに拝観することは戒められた。昭和2、3年ごろ、学校の運動場を広げるために観音堂の移転が検討されたが、伺いを立てると本尊に反対されたため見送られた。昭和38年の改築の際には、位置は後方へ下がるものの一段高い場所になるならよいだろうということで、ようやく移転が行われた。
長作の観音様と氏神様は普段から行き来があるとも語られ、両者の間を流れる川に藪ができると川が荒れるといわれている。また観音様と氏神様は主従の間柄ともされ、宮中から氏神様が観音様を迎えに来たものの断られ、3度目でようやくその場に留まる覚悟を決めたことから、氏神様のいる森は別名ソウガクの森と呼ばれているという。
- 広まり方
- 1971年の『調査報告 山梨県北都留郡小菅村長作 茨城県真壁郡大和村本木茂賀坪』所収、東京学芸大学民俗学研究会「信仰」に3件が記録がある。
- 地域
- 山梨県小菅村
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ