こおりやましのかんのんぎょうでのぼるだいじゃ
郡山市の観音経で昇る大蛇
国内
物品・機械
- どんな話か
- 人身御供に選ばれたサヨが未完成の観音像を仕上げ、経を唱えると大蛇は娘を捕らず天へ昇った。
- 細部
- 郡山市日和田では、かつて毎年、村人の中から誰かを選んで安積沼の主である大蛇へ人身御供として差し出さなければならなかったという。ある年、長者の娘が生贄に選ばれてしまったが、サヨという娘が名乗り出て、「両親が彫りかけのまま残した観音様の像を完成させてくれるなら、自分が身代わりになりましょう」と申し出た。人々が力を合わせて観音像を完成させ、サヨは観音経を唱えながら大蛇の訪れを待った。すると経を聞いた大蛇は、娘を捕えることなくそのまま天へと昇っていったという。信心の力によって人身御供の運命から救われるという、仏教的な救済譚の色合いが濃い伝説である。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』所収、丸茂武重「伝説処々」に記録がある。
- 地域
- 福島県郡山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ