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富士吉田の夢枕観音のイメージ挿絵
この挿絵は当サイトが項目ごとに用意したイメージ画像です。写真や原典の図版ではありません。

ふじよしだのゆめまくらかんのん

富士吉田の夢枕観音

国内 物品・機械
どんな話か
馬頭観音と石から成るAさん宅の守り神は、夢枕に立って凶事を予告し、オウカガイで占いにも応じたという。
細部

富士吉田市向原のAさんの家では、馬頭観音と一つの石を「うちの守り神さん」として祀ってきた。もとは一対でそばの林に置かれていたが、明治二十年ごろの水害で片方が流されてしまい、残った方を持ち帰って以来、世襲によらず観音様みずからが夢枕に立つことでお告げを授けるようになったという。占うときは石に向かって「観音様おしえて下さい」と問いかけ、その反応で吉凶を判じるオウカガイという作法が用いられ、石が浮き上がれば望みがかない、動かなければかなわないしるしとされた。

隣家の息子が交通事故に遭う二日前には観音様が倒れて傷と同じ場所に泥がつき、前日にはAさんの夢枕にも立ったという。夫が太平洋戦争で品川を発つときと戦死したときにもそれぞれ夢枕に立ち、隣のおばあさんがなくした一万円のありかを教えたこともあった。工場を建てる際には大工を選ぶのにオウカガイを行い、五人目でようやく石が持ち上がって決まった相手が、実は息子の友人だったという。八十八ヶ所を巡礼する二人組がこの観音様を見て、大事にするようにとお札を置いていったこともあると伝えられている。

広まり方
1983年の『向原の民俗(上)』(山梨県富士吉田市、都留文科大学民俗学研究会)信仰・俗信の項に、一連のエピソードとしてまとめて記録されている。
地域
山梨県富士吉田市
年代
不明
検証状況
伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。

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