けせんぬまのてらをこいしがるかね
気仙沼の寺を恋しがる鐘
国内
物品・機械
- どんな話か
- 大水で流された桜ん子の浄勝寺の鐘が熊ん堂淵に沈み、時化が引くたびに寺を恋しがって鳴るという。
- 細部
- 熊ん堂と呼ばれる岩穴はもともと水の力によって開いたものとされる。桜ん子にあった浄勝寺の鐘が大水で小泉川を流されてきて、この熊ん堂淵の中に入り込んでしまったのだといい、時化が引いていくたびに「桜ん子恋しがモモーン」あるいは「桜ん子恋しガンモンモン」というような音を立てて鳴るのだと伝えられている。鐘は京都まで流れ着いたとも語られており、失われた寺を今も恋い慕っているかのような鳴り方をする鐘として語り継がれている。
- 広まり方
- 1982年刊『小泉の民俗―宮城県本吉郡旧小泉村―』所収、東洋大学民俗研究会の口承文芸調査に記録がある。
- 地域
- 宮城県気仙沼市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ