いいだのてらこいしとなるかね
飯田の寺恋しと鳴る鐘
国内
物品・機械
- どんな話か
- 夢の告げに従って淵から得た鐘が、撞くたびに育ち、取り上げられると寺を恋うて鳴いた。
- 細部
- 文永寺の住職が寺に鐘を備えたいと願っていたところ、白く長い鬚をたくわえた老人が夢に現れ、黒瀬ヶ淵へ行けば鐘を授けようと告げた。翌朝そこへ出向いて経を唱えると、淵の水が明るくなり、小さくかわいらしい鐘が浮かんできた。持ち帰って吊るし、撞くたびによい音が響くとともに、鐘そのものが少しずつ大きくなっていったという。評判が広まると飯田の殿様がこれを召し上げてしまったが、鐘は寺を恋しがり、文永寺恋しやゴーンゴンと泣くように鳴り続けたので、とうとう寺へ返されたと伝える。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承編、伝説の章にある寺と堂の伝説の項に収められている。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ