ふちにしずんだかね
淵に沈んだ鐘
国内
物品・機械
- どんな話か
- 淵に転落して引き上げられなくなった鐘があり、新しい鐘を撞くたびに水中の鐘も同じ音で鳴り出したという話。
- 細部
- ある時、寺の鐘が誤って淵の中へ転落してしまった。綱をかけて引こうとしても、いっこうに動かすことができない。やむを得ず新しい鐘をあつらえて朝夕に撞き続けたところ、不思議なことに水中に沈んだままの古い鐘までもが、同じ調子の音を立てて鳴り響くようになったという。地中や水中に沈んだ鐘が、地上の鐘と呼応して鳴るという類話は各地に見られ、この話もその系譜に連なるものである。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』掲載、中道等「奥羽巡杖記」に記録がある。
- 地域
- 岩手県花巻市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ