かね
鐘
国内
物品・機械
- どんな話か
- 三井寺の鐘の鋳造費を出さず娘を差し出すと言った旦那はんが、撞き初めのたびに子を失い改心したという話。
- 細部
- 香川県綾川町に伝わる話である。三井寺で鐘を新しく鋳造する計画が持ち上がり、村の世話役たちは資金を募って回った。ある裕福な家の主人のもとを訪ねたところ、この主人は金を出す気などなく、家には娘が大勢いるからそれで済ませてくれと軽口をたたいて追い返した。それでも鐘はどうにか完成にこぎつけ、初めて撞く日を迎えたところ、その主人の家の子が一人急死した。驚く間もなく翌日にも撞き鳴らすと、また一人が命を落とした。さすがの主人もこれには己の非を悟り、深く悔い改めたという。以来、その鐘の内側には子供の顔が浮かんで見えると語り継がれている。
- 広まり方
- 1978年の『四国民俗』所収、水野一典「香川県綾歌郡綾上町の昔話その他」に記録がある。
- 地域
- 香川県綾川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ