かみなり
雷
国内
物品・機械
- どんな話か
- 雷は猫や鶏の姿で現れるとされ、松の木を伝って雲に乗る老婆の目撃談や、雷が落ちて水晶のような玉になった話が伝わる。
- 細部
- 雷にまつわる話はいくつも伝わっている。ある時、お宮のお旅所の松の大木に雷が落ちたのを見ていた老婆は、雷というのは猫のような姿で手に毛が生えており、松の木をよじ登って迎えに来た雲に乗って走り去っていったと語った。雷神は人になったり、鶏や猿の姿になったりと、さまざまに形を変えて現れるものだともいう。また嵯峨野のある人家近くに雷が落ちた時には、耳の遠い老人がさほど驚かずに盥をその場に被せたところ、しばらく中で何かが動く気配がした後に静かになり、開けてみると水晶のような玉となって中で火が燃えていたという。この玉は雷が鳴るたびに少しずつ軽くなっていったと伝わる。さらに天安2年6月、雷雨の夜に北野から稲荷神社のあたりを眺めていた者は、赤く染まった二羽の鶏が空中で羽根を散らしながら争う姿を見たといい、本来遠くにあるはずの光景がすぐ近くのことのように見えたという。
- 広まり方
- 1921年刊『郷土趣味』所収、田中俊次「雷様の話」および中山太郎「雷神研究」、1977年刊『日本随筆大成第3期』所収、天野政徳『天野政徳随筆』、1978年刊『日本随筆大成第三期』所収、神沢杜口『翁草』に記録がある。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ