かめのみや
甕の宮
国内
物品・機械
- どんな話か
- 素戔嗚尊が八岐大蛇を退治した際の酒甕のひとつと伝わる甕を祀る祠で、藩主が城へ運ばせようとしたが動かせなかったという。
- 細部
- 仙台元鍛冶丁にあった熊谷という侍の屋敷には、高さ三尺ほどの甕を祀った祠があり、「甕の宮」あるいは「御瓶明神」と呼ばれていた。熊谷家の先祖が伊達郡梁川で伊達家に仕えていたころ、屋敷内にこの甕が降ってきたのだといい、素戔嗚尊が八岐の大蛇を退治したときに用いた8つの酒甕のうち、6つは海中に沈み、残った2つのうちのひとつがこれだと伝わる。あるとき、藩主がこの甕を見たいと仙台城へ運ばせようとしたが、登城口の扇坂まで来ると何十人がかりでもびくとも動かなくなった。殿が「天が熊谷に授けたものゆえ、他所へは行かぬとみえる。早々に返してやれ」と言うと、たちまち軽くなったという。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説「祠堂の部」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ