かきのきのもじ
柿の木の文字
国内
物品・機械
- どんな話か
- 邪魔になるので伐り倒した柿の大木の断面に、濃い藍色の文字が浮かんでいたという記録。
- 細部
- 文化十一年の春のことである。伊予国大州領宇和川村のがらがらと呼ばれる土地の畑に、大きな柿の木が立っていた。作物の生育の妨げになるため、畑の持ち主が伐ることにして根元へ斧を入れ、幹をまっぷたつに割った。すると割れた面に文字が現れた。太王左月と読めたが、最後の一字の旁だけは判別できなかったという。文字の色は濃い藍色をしていた。木の内部に人の手を経ない文字が現れるという、随筆に好んで書き留められた型の記事である。
- 広まり方
- 1977年刊の『日本随筆大成第三期』に収める北静廬の『梅園日記』に記録がある。
- 地域
- 愛媛県大洲市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ