たかやましのこめをとどけたじぞうさま
高山市の米を届けた地蔵様
国内
物品・機械
- どんな話か
- 船津で正月米を買った老婆が道中の地蔵様ごとに供えてしまい米を使い果たすと、その夜のうちに米俵が玄関前に届けられていたという。
- 細部
- 上宝町のある老婆が、正月用の米を買うために船津まで出かけたことがあった。買った米を抱えて家へ帰る道すがら、道端に立つ地蔵様を目にするたびに、これも何かの縁だと少しずつ米を供えていった。ところが供え続けるうちに、とうとう手元の米はすっかりなくなってしまう。老婆は「地蔵様に供えたのだから仕方がない、今年は稗か粟で正月を過ごそう」と言って、その晩は諦めて寝てしまった。すると夜中、外で何やら物音や声がした。翌朝になって表に出てみると、玄関先に米俵が置かれていたのだという。老婆はこれをお地蔵さんが届けてくれたものだろうと喜び、その年もよい正月を迎えることができたと伝えられている。
- 広まり方
- 1980年の『民俗採訪』掲載、国学院大学民俗学研究会「岐阜県吉城郡上宝村」に記録されている。
- 地域
- 岐阜県高山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ