まつもとのみずつげわんかしじぞう
松本の水告げ椀貸し地蔵
国内
物品・機械
- どんな話か
- 飢饉の道中で水のありかを教えた地蔵で、のちに膳や椀を貸してくれたという。
- 細部
- 天明の頃、善光寺参りの一行が道々の家を訪ね歩いたが、折しも飢饉のさなかで飲む水すら得られなかった。立ち往生したまま眠りに落ちた人々の前に地蔵様が現れ、水のある場所を告げたという。教えられたとおりに向かって渇きを癒やした一行は、参詣からの帰り道、その場所に地蔵尊を建てて感謝を示した。以来この地蔵尊は、近隣の者が膳や椀を必要とするときに願い出れば貸し与えてくれたと伝えられる。困窮の場での救済と、共同体への器物の融通という二つの霊験が重ねて語られている。
- 広まり方
- 1990年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編口頭伝承の、池の伝説の項に三件が載る。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ