じく
軸
国内
物品・機械
- どんな話か
- 妻を刺したはずの刃が、薪部屋に掛けた名号の軸の光の字に突き立っていたという話。
- 細部
- 信心深い妻と、仏事にまるで関心のない夫がいた。妻は人目につかない薪部屋に名号を記した軸を掛け、ひとりで手を合わせるのを日課にしていた。ある夜、その部屋から人の声が漏れ聞こえ、夫は妻が誰かと通じていると疑って山刀を突き立てた。ところが戻ってみると、妻は納戸で平然と針仕事をしている。狐にでも化かされたかと薪部屋へ引き返したところ、軸に書かれた光の一字に刃が深く食い込んでいたという。仏が身代わりになったことを、刀傷という消えない痕で示した話である。
- 広まり方
- 1933年の『民俗学』所収、太刀川総司郎「三浦三崎の『でつと』その他」に記録がある。
- 地域
- 神奈川県三浦市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ