さどのいしやきにやどるじがみ
佐渡の石や木に宿る地神
国内
物品・機械
- どんな話か
- 屋敷まわりの石や木に宿るとされる地神は、粗末にすると祟るが、丁重に祀れば盗難や火事を防ぐという。
- 細部
佐渡の家々では、屋敷のまわりにある石や木を地神として祀る習わしがあった。丁寧にまつっていれば盗難や火事といった災いを防いでくれるとされる一方、まつり方をおろそかにしたり粗末に扱ったりすると祟りを招くとも恐れられていた。地神として祀られるようになった由来を語る話もいくつか伝わっており、ある家では、山へ草刈りに出た牛が何度も暴れて荷を落としてしまい困っていたところ、近くにあった石に鞍をくくりつけたとたん牛がおとなしくなり、無事に帰れたことから、その石を大きな杉の根元にまつるようになったという。
別の家では、道端で牛馬が行き倒れたことをきっかけに、大日様を地神として祀るようになったとも伝わる。屋敷の大きな松に地神が宿るとされていた家では、事情があってその松を伐ってしまったところ、その後いろいろな悪いことが続き、お祓いをしても効き目がなかったという。この松は死の知らせとされるカラス鳴きの木でもあり、のろいの釘まで打ち込まれていたというから、地神への畏れは一通りではなかったことがうかがえる。
- 広まり方
- 1984年刊の『新潟県史 資料編23 民俗2』所収、谷口貢および森谷周野による屋敷神の記録に基づく。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ