くれしのねんでうごくおおいわ
呉市の念で動く大岩
国内
物品・機械
- どんな話か
- 用水路工事で出た大岩を平十郎という男が睨み続けたところ、翌日には岩が動いていたという話。
- 細部
- 荘山田で語られる話である。村では用水路を通す工事が進められていたが、掘り進めるうちに大きな岩に突き当たり、動かす手立てがなく作業は行き詰まってしまった。日も暮れたため村人たちは諦めて引き上げたが、平十郎という男だけはその場に居残り、岩をじっと睨みつけていたという。翌日になって村人が集まってみると、あれほど動かなかった岩がいつの間にか場所を変えていた。誰も手を貸した様子はなく、居残った平十郎が念を込めて見つめ続けたことが岩を動かしたのだろうと、村人たちは語り合ったと伝えられている。人の執念そのものが土木の難所を切り開いたとする、労働にまつわる言い伝えである。
- 広まり方
- 1975年の『広島民俗』所収、太刀掛祐輔「呉地方の民話」に記録されている。
- 地域
- 広島県呉市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ