いとすぎ
いと杉
国内
物品・機械
- どんな話か
- 伐り口が夜ごと元に戻り、切ると血を流したという古宮の大杉で、運ぶ途中に竜へ変じた。
- 細部
- 古宮には、いと杉・うば杉と呼ばれる二本の杉の巨木があった。あるとき松本の殿様が、諏訪の大太鼓に用いるとして譲り受けることになる。ところが幹が太すぎて一日では伐り終わらず、日が暮れて作業を切り上げた。翌朝行ってみると、前日に入れた伐り口はすっかりふさがって元通りになっていた。何度繰り返しても同じなので、大人数を集めて一日で倒すことにしたところ、切り口からは血が流れ出したという。伐り倒された大木は諏訪へ運ばれる途中、木崎湖まで来たところで竜に姿を変え、そのまま水中へ入ってしまったと語られる。
- 広まり方
- 1990年刊『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』の口頭伝承、杉の伝説の項に記録がある。
- 地域
- 長野県小谷村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ