あるくいし
歩く石
国内
物品・機械
- どんな話か
- 沼にあった石が夜ごと動き回り、斬りつけると血が流れたため場所を移して祀ったという。
- 細部
- この付近にはかつて沼があり、その水中に一抱えほどの太さで高さ五尺ほどの石が立っていた。ところがこの石は日が落ちると水面に浮かび上がり、あたりを歩き回ったという。手を焼いた者が刀で斬りつけたところ、石の傷口から血がにじみ出た。生き物のように振る舞う石を鎮めるため、現在の場所へ移して祀ったと伝わる。もとあった土地は今も忌まれており、そこを田に開くと不幸が降りかかるといい、さらにこの一件そのものを口にしてはならないとされている。語ること自体が禁じられている点に、恐れの深さが残っている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第十二編口頭伝承、第二章伝説の石の伝説の項に載る。
- 地域
- 長野県飯島町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ