いんぶんちぇ
インブンチェ
Imbunche / Invunche
国外
呪物・呪い
- どんな話か
- 生後9日以内の第一子が魔術師にさらわれ、四肢を捻じ曲げられて洞窟の番人に作り変えられるという、チリ・チロエ島の恐ろしい伝承。
- 細部
チロエ島の伝承に登場する存在で、生後9日に満たない乳児が「チロエの魔術師(ブルホ)」に売られる、あるいはさらわれることで作られるとされる。魔術師は右脚を折り曲げて背中にねじり固め、数か月かけて舌を裂き歯を鋭くし肌を青く変えるなどの改造を施すとされ、育てる過程では黒猫の乳や乳母の乳を、成長後は墓地から掘り出した人肉を与えられるという。頭が後ろに反り返り、腕や指、鼻、口、耳がねじ曲がった姿になり、片方の脚がうなじに縫い付けられているため一本脚か三本脚のように歩くとされ、言葉を発せずうめき声しか出せない。
魔術師たちの洞窟の入り口を守る門番とされる。1880年、アンクー(アンクッド)の裁判所では、秘密結社「レクタ・プロビンシア」に属し呪術行為を行っていたとされる数十人が実際に起訴される「チロエの魔術師裁判」が行われており、この信仰が当時の地域社会で現実の問題として扱われていたことを示す実例として知られている。
- 広まり方
- チロエ島の伝承として代々語り継がれ、演劇作品の題材になるなど現在もチリの文化的モチーフとして扱われている。
- 地域
- チリ・チロエ諸島
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ